Message
教授からのメッセージ
研究とは、未踏の荒野をひとり進むことである。研究とは、誰もが気にしていないことに大きな価値を見出すことである。研究とは、気が狂っていると言われることを目指すものである。そして、研究を行う者とは、このような奇妙なことに大きな喜びを感じる人のことである。
臓器移植は、20世紀を代表する先進医療開発の大成功事例である。死の淵にある臓器不全患者にスッと手を差し伸べ、グイッとこの世に引き戻す素晴らしい治療効果を有している。しかしながら、ドナー臓器の決定的な不足という根源的な課題に直面しており、抜本的な解決策の提示が強く求められている。
当研究室は、ヒトiPS細胞を駆使して、「臓器」を創り出すことを目標としている。すなわち、異なった種類の様々な細胞を作製し、三次元的な立体構造を有する機能的な「臓器」を人為的に創出することを目指している。近い将来、治療用のヒト臓器を工業的に生産し、次々と医療現場に供給することができるようになれば素晴らしいと思いませんか?このような革新的な工場が、宇宙空間に存在しても良いと思いませんか?再生医療の開発が目指しているのは、アンシャンレジームAncien regimeの破壊による新たな未来の創造なのです。
夢なき者 理想無し
理想なき者 目標無し
目標なき者 実行無し
実行なき者 成果無し
成果なき者 喜び無し
喜びなき者 ここ去れ 詠み人不知
(江戸時代晩期、旧体制の破壊を目指し狂ったように生き、そして死した、ひとりの男が長州にいた。明治維新を創造した吉田松陰である。松陰先生の詩歌を勝手ながら改変させていただいた。)
谷口 英樹
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ニュース
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- 2025.02.10
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